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【アフリカ】世界経済フォーラム、地球観測衛星活用で経済効果23億米ドル。SDGsゴールで幅広く

 世界経済フォーラム(WEF)は1月15日、アフリカでの地球観測衛星活用の経済、環境、雇用への影響を分析したレポートを発表した。新型コロナウイルス・パンデミックの影響で、アフリカの経済が大きな打撃を受けている中、アフリカでの地球観測衛星データの市場規模は年間23億米ドル(約2,400億円)分も拡大できるポテンシャルがあると発表した。

 同レポートは、オーストラリア政府と、レオナ&ハリー・ヘルムズリー慈善財団が運営するアフリカ大陸での無料の地球観測衛星データ活用イニシアチブ「Digital Earth Africa(DE Africa)」との共同作成。アフリカ大陸での地球観測衛星データの潜在市場規模を算出したのは今回が世界初。

 同レポートは、地球観測衛星データを活用することで、水、農業、食料安全保障、都市化等での幅広いデータに基づく政府の意思決定が可能となると分析。国連持続可能な開発目標(SDGs)の観点からも、目標4「教育」を除く全てのゴールで地球観測衛星データは貢献できるとした。とりわけ、貯水、農業収量向上、保険コストの低減、農薬使用の削減、違法資源採掘の検知等での具体的な潜在インパクトを解説している。

 アフリカ大陸での地球観測衛星データ市場は、すでに年間13億米ドル規模ある。同レポートは今回、手なりシナリオでも2024年までに年間31億米ドル規模にまで拡大すると見通しつつ、一方、DE Africaが無料でのデータ提供を行うことで、需要を換気し、市場規模は年間36億米ドルまで5億米ドル分押し上げることができるという。これにより所得の良い雇用創出にもつながると見立てた。

 またデータ活用による農業収量向上の効果は、年間9億米ドル分。さらに農薬削減効果で効果はさらに積み上がるという。加えて、違法の金採掘を防止することで、環境破壊と財政侵食を防ぐ経済効果は、年間9億米ドルと算出した。これにより合計で23億米ドルの経済押し上げ効果が期待できるという。 

【参照ページ】Earth Observation Data Could Represent A Billion-Dollar Opportunity For The African Continent

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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