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【アメリカ】モデルナのワクチン候補、英国と南アの変異種にも有効。日本では武田薬品が輸入・配布

 米バイオテクノロジー大手モデルナは1月25日、同社の新型コロナウイルス・ワクチン候補「mRNA-1273」が、英国で発見された変異種「B.1.1.7」と、南アフリカで発見された変異種「B.1.351」の双方で、有効性が確認できたと発表した。

【参考】【国際】米モデルナ、新型コロナ・ワクチン候補で94.5%の有効性。英・EUはすでに当局レビュー開始(2020年11月18日)

 今回の有効性試験は、米国立衛生研究所(NIH)の構成機関の一つ、米国立アレルギー・感染症研究所のワクチン研究センター(VRC)で実施。18歳から55歳までの治験者8人に投与し、中和抗体価を確認した。また別途、非臨床型の検査も30gから100gの投与で行った。結果は、論文としても発行される予定。

 同社のワクチンは、二回摂取で十分な有効性が得られる。今回の発表では、英国で発見の変異種に対しては、従来型と同等の中和抗体価を示し、強い有効性が確認された。一方、南アフリカで発見の変異種に対しては、中和抗体価が6分の1に減少してしまう結果となっtが、同社によるとワクチンによる予防効果が期待できる値を上回ったという。

 さらにモデルナは今回、今後の新たな変異種が誕生することを前提とし、3回接種で変異種に対する中和能力を引き上げられるかの試験を開始する。加えて、南アフリカで発見の変異種に対しては、新たな追加接種ワクチン候補「mRNA-1273.351」の臨床試験も米国で開始する。

 モデルナは1月21日、日本では武田薬品工業と連携し、mRNA-1273の臨床試験を開始したと発表。同ワクチンの武田薬品工業でのワクチン名は「TAK-919」となる。武田薬品工業は、20歳以上の治験者200人で臨床試験を行う予定。武田薬品工業は、モデルナから同社のワクチン候補5,000万回分を輸入することですでに合意しており、厚生労働省の認可が下りれば、配布を開始する。

【参照ページ】Moderna COVID-19 Vaccine Retains Neutralizing Activity Against Emerging Variants First Identified in the U.K. and the Republic of South Africa
【参照ページ】Moderna Announces First Participant Dosed in Phase 1/2 Study of Moderna COVID-19 Vaccine in Japan Led by Takeda

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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