アジア開発銀行(ADB)は12月18日、アジア・太平洋地域各国の水インフラ整備状況を分析した報告書「アジア水開発展望(AWDO)」の2020年版を発表した。同報告書は2013年から毎年発行されており2020年で8年目。8年間で状況は大きく改善したが、まだアジアでは15億人が水・衛生へのアクセスに課題を抱えている。
同報告書は、農村部の水安全保障、都市部の水安全保障、経済用水の水安全保障、水関連災害レジリエンス、環境の5つの観点からKPIを設定し、総合スコアとし「国家水安全保障」スコアを算出している。
アジア・太平洋地域で、スコアが高い国は、順番に、ニュージーランド、日本、オーストラリアの3ヶ国が100点満点のうち90点弱でトップクラス。その後を、韓国、香港、台湾、シンガポールが80点前後で僅差で迫っている状況。一方、最下位はアフガニスタンが40点に満たず、ミクロネシア、パキスタン、パプアニューギニア、インド、キリバス、ミャンマー、ソロモン諸島、バヌアツ、東ティモールが50点以下。
それでも2013年から2020年までに大きく改善した国もあり、上昇幅の多い順に、中国(+16)、キルギス(+10)、モルディブ(+10)、パラオ(+10)、フィリピン(+9)、タジキスタン(+9)、台湾(+8)、カザフスタン(+7)の順。
同レポートによると、国家水安全保障スコアは、国民総所得(GNI)との強い相関がみられ、経済発展が重要であることがわかる。
【参照ページ】Asian Water Development Outlook 2020: Advancing Water Security across Asia and the Pacific
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