ジェネリック医薬品大手イスラエルのテバ・ファーマシューティカルは1月12日、2030年に向けた長期環境コミットメント目標を発表した。今回の目標は、同社が2014年に設定した2019年までの目標を更新する形で設定。対象には、同社および子会社のアクタビスも含めた。
同社は、マテリアリティ分析に基づき、「気候変動アクションおよびレジリエンス」「天然資源の責任ある使用」「二酸化炭素排出、廃水、廃棄」について目標を設定。2030年までに、スコープ1とスコープ2の二酸化炭素排出量を、2017年比33%削減し、スコープ3については、バリューチェーン全体における主要サプライヤーへのエンゲージメントを行い、透明性を高める。
また同社は、エネルギー効率10%改善や、電力購入のうち50%を再生可能エネルギーに転換。水ストレスの高い地域の取水量を10%削減し、医薬品の成分に伴う環境インパクトの検査および最小化に取り組む。
さらに、医薬品の過剰包装を削減し、責任ある調達を行った素材または再生素材の割合を10%向上。製品ライフサイクルでの環境インパクトを測定し、事業活動に伴う廃棄物の削減を行う。またAMR(薬剤耐性)産業連盟の既存のコミットメントを満たし、サプライチェーンからの抗菌剤の排出を最小限に抑えるとした。
同社は現在、社会およびガバナンス観点でのコミットメントも策定中。医薬品アクセスの向上や、企業文化および事業活動へのダイバーシティ&インクルージョンの浸透等を盛り込む。
【参照ページ】Teva Sets Ambitious Long-Term Environmental Goals As Part of Renewed ESG Strategy
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