米バイオテクノロジーNewlight Technologiesは1月13日、同社の新アパレルブランド「Covalent」において、サプライチェーンのサステナビリティと、各工程のライフサイクル・カーボンフットプリントを算出するため、IBMのメインフレーム製品「IBM LinuxONE」に搭載のブロックチェーン技術を活用すると発表した。
Covalentは、植物由来の同社のバイオ素材「AirCabon」を使用したブランド。AirCarbonは、海洋で発見された微生物を活用して大気中の二酸化炭素を炭素と酸素に還元し、繊維、プラスチック、皮革の代替品として使用できる材料。溶解するため成形もしやすい。
Covalentは、AirCarbonを用いて、メガネ、ハンドバック、アクセサリー等を生産。また、生産工程では、再生可能エネルギーを活用し、水消費でも海水を活用する等、サステナビリティにこだわっている。その結果、英カーボントラストからカーボンネガティブを示す第三者認証も取得している。
Covalentは、今回のトレーサビリティで、同製品に対し、個別に12桁のユニークID「Carbon Date」を付与。製造時期、倉庫への輸送時期、第三者認証付与者等、各製造過程の情報を、改竄不可能なブロックチェーン上に記録する。
近年、サステナブルな製品への消費者需要が高まっており、IBMの調査では、消費者の57%が環境負荷削減のため、購買習慣をかけようと考えているという。Covalentは、サステナブルファッションへの需要が増加する一方、製造工程や認証を得た環境負荷等について、消費者は把握することが出来ないと指摘。同社製品については、Carbon Dateの番号を同社ウェブサイトに入力することで、消費者も情報を閲覧できる。
【参照ページ】Covalent Taps IBM Blockchain to Help Track the Carbon Impact of its AirCarbon®-based Fashion Goods
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