商品先物取引所世界大手米CMEグループとナスダックは12月7日、CME運営するシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で、世界初の水資源を対象とした先物取引「Nasdaq Veles California Water Index(NQH20)Futures」の売買を開始した。水資源先物取引の世界初上場となった。
CMEグループは、今回の同先物取引設定の背景について、2025年までに世界人口の約3分の2が水不足に陥るリスクを抱えると予測されており、水不足が市民や企業にとって大きなリスクとなるおそれがあると言及した。
特に11億米ドル(約1,100億円)規模の米カリフォルニア州の水市場は価格変動リスクを負うため、価格ヘッジのための先物取引市場の需要が出てくるだろうという考えを示した。カリフォルニア州では水需要の40%は農業での灌漑用水のため、価格ヘッジは農家にとっても重要となると話した。
今回の水資源の先物契約は、 ナスダックがVeles Waterと協働で2018年にリリースしたインデックス「Nasdaq Veles California Water Index」に基づいて価格算出される。1契約の単位は、10エーカー・フィート(12,335m3)の水量。カリフォルニア州の5大水市場での週次のスポット契約価格をベンチマークとしている。インデックス算出に必要なデータはWestWater Researchが提供している。
【参照ページ】CME Group Announces Dec. 7 Launch of Nasdaq Veles California Water Index Futures
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