自動車世界大手独フォルクスワーゲンは12月29日、ドイツで、設備容量350kWのハイパワー型を含む電気自動車(EV)充電スタンド750基を2021年に新たに設置すると発表した。現在同社は、ドイツ10ヵ所でEV充電スタンド1,200基を稼働。その多くは一般に開放され、同社従業員でなくとも利用可能。2021年末までには、合計2,000基が稼働予定。
同国最大の大規模EV充電ステーション「充電パーク」は、ヴォルフスブルクにあり、充電スタンド500基が配備。その他の充電パークは、ハノーファー、 ブランズウィック、ザルツギッター、カッセル、エムデン、オスナブリュック、ツヴィッカウ、ケムニッツ、ドレスデン等にある。過去12ヵ月間、新型コロナウイルス・パンデミックの状況下だったが、充電が約5万回行われたという。
同社は、2025年までに、同社ブランドの店舗に4,000基を設置予定。販売店での拡大も進め、将来的には、全フォルクスワーゲン販売店で、11kWのAC充電器・22kWのDC充電器を設置する。欧州では「IONITY」、米国ではElectrify America、中国では開邁斯新能源科技(CAMS)と協働し、急速充電ネットワークの拡大を狙う。
同社は、2050年二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)が目標。今後10年間、電気自動車(EV)約70モデルを展開予定で、既に約20モデルを投入済み。計画では、約約350億ユーロ(約4.5兆円)を投資を行い、2030年までに約2,600万台の生産を予定している。
また、同社子会社Elliでは、独自の家庭用充電システムや充電サービス、グリーン電力料金を提供している。ドイツでは、家庭用充電システム購入時に補助金900ユーロ(約11万円)が出ており、需要が促進。フォルクスワーゲンでは、2モデルが補助金対象となっており、過去3ヵ月で数万台の購入があったという。
【参照ページ】Volkswagen significantly expands charging infrastructure
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