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【EU】FCAとグループPSA、臨時株主総会で合併承認。自動車世界第4位ステランティス誕生

 オランダに本社を置く自動車世界9位フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と、フランスに本社を置く同10位のグループPSAは1月4日、各々の臨時株主総会で両社の合併が承認されたと発表した。新社名はステランティス(Stellantis)。1月16日に、フォルクスワーゲン、トヨタ自動車、日産自動車・仏ルノー・三菱自動車連合に次ぐ世界4位の自動車グループが誕生する。

 両社は、2019年10月に50対50の対等合併を発表し、2020年7月にステランティスの新社名を発表。すでに欧州委員会からの合併承認も得ている。

 FCAは、イタリアのフィアットが2014年1月に、米クライスラーを買収して完全子会社したことで発足。登記上の本社はオランダ・アムステルダム、税務上の本社は英ロンドンとした。フィアット創業者のアニエッリ家の投資会社であるエクソールが株式の29.19%、議決権ベースで44.31%を支配している。

 一方のグループPSAは、1976年にプジョーがシトロエンを買収し誕生。2016年に現社名のグループPSAとなった。双方フランスを代表する自動車メーカーとして発展してきたため、株式構成はプジョー創業者のプジョー家が13.68%、フランス政府が13.68%を保有。2014年3月には中国の東風汽車集団が資本参加し、同じく13.68%を保有している。

 新会社ステランティスの本社はオランダ・アムステルダム。取締役CEOにはグループPSAのタバレスCEOが、取締役会議長にはFCAのジョン・エルカン会長が就任する。その他、FCA側から5人、グループPCA側から6人の取締役を推薦し計11人となる。社外取締役は7人。FCAはミラノ証券取引所、グループPSAはユーロネクストに上場しており、新会社は双方での上場を維持する。また1月19日にニューヨーク証券取引所にも上場する。

 新会社の自動車ブランドは、フィアット、クライスラー、プジョー、シトロエン、アルファロメオ、ジープ、オペル、マセラッティ、アバルト、ダッジ、DS、ランシア、ラム、ボクスホールの14種。

 自動車メーカーは、電気自動車(EV)・燃料電池自動車(FCV)、自動運転、コネクテッドカーの潮流で生き残るために大規模な技術開発と設備投資が不可欠になっている。自動車メーカーの合併は今後も続きそうだ。

【参照ページ】Merger of FCA and Groupe PSA approved by shareholders: FCA and Groupe PSA expect to complete the combination on January 16, 2021
【参照ページ】グループPSA及びFCA、Stellantisの取締役を発表

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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