仏金融大手BPCEは12月9日、トランジションボンド型の非優先シニア債を1億ユーロ(約130億円)発行し、全額アクサ・インベストメント・マネージャーズが購入したと発表した。年限10年。金利0.55%。パリ証券取引所に上場された。
非優先シニア債は、優先シニア債に対して劣後し、EUのMiFID II(第2次金融商品市場指令)によって適格機関投資家にのみ販売が認められている債券。
今回発行の債券の資金使途は、BPCEの投資銀行子会社ナティクシスへのリファイナンス。ナティクシスは、リファイナンスで得た資金を、交通・輸送、電力、ガス、資源採掘、建材等の二酸化炭素排出量削減に貢献する「トランジション」分野へのファイナンスに用いる。
トランジションの定義としては今回2つを規定した。まずコーポレート・ローンでは、サステナビリティ・リンク・ローンに限定し、融資先にエネルギー転換及び気候変動緩和に関するKPIをSPTとして設定。達成された場合に金利を引き下げる。
プロジェクト・ローンでは、ナティクシス独自の「グリーン・ウエイティング・ファクター」メソッドを活用し、融資対象のプロジェクトの気候変動及び環境パフォーマンスを事前に特定し、適格性のあるプロジェクトのみに融資する。
【参照ページ】BPCE issues €100 million of transition bonds, invested by AXA IM, to finance Natixis’ assets contributing to the energy transition
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