欧州飲料大手コカ・コーラ・ヨーロピアン・パートナーズ(CCEP)は12月9日、2040年までにバリューチェーン全体で二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を達成する目標を発表した。中間目標として、スコープ1、スコープ2、スコープ3の全体で2030年までに30%削減を目指す。
同社の二酸化炭素排出量の90%以上はサプライチェーン起因。重要なスコープ3での削減を実現するためには、基本的な事業活動の変革が必要だとし、ケミカルリサイクル技術を含むサプライチェーン上の主要領域に対し、3年間2.5億ユーロ(約315億円)を投資。包装量を削減し、再生素材の使用割合も高めた。3つの市場では、地域で生産された全ての容器を100%リサイクル再生PET(rPET)へ転換済み。認証済みカーボンオフセットプロジェクトや炭素除去メカニズムを活用した二酸化炭素排出量削減は、あくまで他に代替手段がない場合に限定する。
同社は2015年、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の承認を得て、二酸化炭素排出量削減目標を設定した最初の10社のうちの一つ。過去10年間で、二酸化炭素排出量30.5%削減を達成している。
昨今のEU市場については、企業や政府の考えに根本的な転換が進んでおり、大規模な変革が受け入れられる土壌があると分析。投資家も長期的なサステナビリティ目標を投資判断に組み入れており、科学的根拠に基づく二酸化炭素排出量削減は、ビジネス観点で意義があると強調した。
【参照ページ】Action on Climate: ambition, reduction, collaboration
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