仏通信大手オレンジは12月9日、インクルーシブな判断を行うよう設計された人工知能(AI)技術に付与する認証「GEEIS-AI」を取得したと発表した。同認証ラベルの取得は企業で世界初。
同認証は、AIでのバイアスや差別の助長を防ぐため、2010年設立のジェンダー平等推進NGOのArborus Endowment Fundが9月に策定。GEEIS AIは「Gender Equality European & International Standard – Artificial Intelligence」の頭文字。
同NGOは2020年4月、インクルーシブAIに関する国際憲章の策定も主導した。同憲章には、オレンジの他、ダノン、ロレアル、ソデクソ、フランス電力(EDF)、メトロ、Camfil等が署名している。
人工知能(AI)は昨今、機械学習の結果、性差別・人種差別的な判断を下すことや、機械学習に利用されるデータとプライバシー等、倫理観点で課題が見えてきている。オレンジは、データバリューチェーン全体を管理し、潜在的な差別的バイアスを特定・排除する責任があると自認した。
今回の認証取得では、第三者監査機関仏ビューローベリタスが審査を担当。ダイバーシティ促進や差別リスク回避のため、人工知能(AI)の設計、開発、使用において、オレンジが取ったアクションに関する評価を行った。
【参照ページ】Orange confirms its commitment to inclusive artificial intelligence
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