ドイツ消費財大手ヘンケルは12月17日、持続可能な包装・容器への取り組みについてマイルストーンを達成したと発表。2020年単年で、欧州市場において100%再生プラスチック製の容器7億本の投入を行った。
同社は、2025年までに消費財包装・容器での化石燃料由来のバージンプラスチック使用量50%削減を目標としている。再生プラスチックの使用割合を30%以上に増加し、植物由来のプラスチックに転換する他、使用絶対量の削減にも取り組んでいる。
使用済みプラスチック廃棄物の調達では、カナダの海洋プラスチック・リサイクルPlastic Bankと協働。リサイクル再生PET(rPET)を活用することで、二酸化炭素排出量を、バージンプラスチック比で約80%削減した。
同社ランドリー&ホームケア事業では、大半を100%リサイクル再生PET(rPET)に転換。例えば、同社製品シリーズ「Pro Nature」の容器では、すでに100%再生プラスチック製で、さらにそのうち50%は「ソーシャル・プラスチック」認証取得原料。ソーシャル・プラスチックとは、プラスチック廃棄物収集者が、市場価格以上の金額を享受した再生プラスチックに対し、Plastic Bankが与える認証のこと。
ビューティケア商品ポートフォリオでも、ヘア&ボディケアブランド「Nature Box」で容器の98%にソーシャル・プラスチックを採用。目下、残り2%のバージンプラスチックを再生素材に転換するため、取り組みを進めている。
同社は、再生素材を活用するだけでなく、別途、包装・容器の素材を100%リサイクル可能または再利用可能なものに転換することもコミットしている。そのため、廃棄物回収やリサイクルの支援も行う。
【参照ページ】Henkel launched almost 700 million bottles made of 100% recycled plastics to the market in Europe
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら