ドイツNGOジャーマンウォッチ(Germanwatch)は12月7日、58ヶ国・地域の気候変動対策の状況を分析したランキング「気候変動パフォーマンス・インデックス(CCPI)」の2021年版結果を発表した。同ランキングの発表は2005年から毎年実施されている。日本は61ヶ国・地域中48番目で下位グループだった。
同ランキングは、「二酸化炭素排出量」40%、「エネルギー消費量」20%、「再生可能エネルギー割合」20%、「エネルギー政策」20%の4つの観点から総合点が与えられる。二酸化炭素排出量やエネルギー消費量では、人口を分母とした原単位量が算出され、再生可能エネルギー割合では、水力を除く割合と含む割合や増加の趨勢、政策では国内政策と国際政策の両面が評価項目となっている。
今回のランキングでは、1位から3位までは「該当なし」としてブランクとなり、4位から61位までのランキングとなっている。
CCPI 2021
- スウェーデン
- 英国
- デンマーク
- モロッコ
- ノルウェー
- チリ
- インド
- フィンランド
- マルタ
- ラトビア
- スイス
- リトアニア
- EU28ヶ国平均
- ポルトガル
- クロアチア
G7諸国では、5位英国、19位ドイツ、23位フランス、27位イタリア、45位日本、58位カナダ、61位米国の順。東アジアでは、33位中国、45位日本、53位韓国、57位台湾。全体的に、エネルギー消費量の多い先進国は順位が低いながらも、再生可能エネルギー割合の高いEU諸国は上位につくという状況となった。
日本は二酸化炭素排出量で40位、エネルギー消費量で25位、再生可能エネルギー割合で46位、気候変動政策で50位。省エネが進められてきた日本は排出量やエネルギー消費量で比較的高かったが、再生可能エネルギーの普及の遅さや、政策面で順位を下げる結果となった。
【参照ページ】Climate Change Performance Index: Still no country good enough; EU stands at a crossroads
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