国際環境NGO世界自然保護基金(WWF)は11月17日、企業が気候変動リスク下で収益と社会的責任の双方を追求するための実践ガイド「Rising to Resilience: A practical guide for business and nature」を公表した。
同ガイドでは、事業での環境負荷低減などの目標設定よりもさらに重要なものとして、レジリエンス戦略を提示。常に変化し続けることを意識的に計画していくというプロセスの方が大切との考えを示した。
その上で、レジリエンス戦略の実行サイクルとして、「リスクの評価」「変化に対処するための戦略策定」「地域ごとでの適応策の実行」「成果のモニタリング・評価・管理」の4つステップを提示。現状の情報の中で、長期的にみた自社の実力を評価することや、策定した戦略や目標に固執しないこと等の注意点も挙げた。
さらにWWFは、気候変動に伴う水資源への影響に焦点を当てたガイド「Rising to Resilience: How water stewardship can help business build climate resilience」も発行。具体的なツールやケーススタディ等を詳細に紹介した。
同ガイドは、コカ・コーラ・カンパニーと共同策定。同社の水資源に対する中央アメリカでの試験的な取り組みをケーススタディとして掲載した。ケーススタディでは、気候変動リスクを自社の戦略の中に組み込むことで、気候変動対策を具体的な取り組みに繋げることができることを示唆。企業による気候変動への取り組みに期待を寄せた。
【参照ページ】New Guide Provides Step-by-Step Instructions for Companies to Navigate Climate Risks and Make Sustainability Resilient
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