シンガポール通貨監督庁(MAS)は11月24日、グリーンローンやサステナビリティ・リンク・ローンでの資金調達で、調達のためのフレームワークの策定や、セカンドオピニオン等の第三者保証を取得するための費用を助成する新たな補助金制度「GSLS」を発表した。特に対応が遅れがちな中小企業のグリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンでの借入を加速させたい考え。同様の中小企業をメインのターゲットとした同様の補助金は世界初という。
今回の補助金は、融資を受ける資金調達企業と、融資銀行の双方に対し補助金を支給するというもの。資金調達企業に対しては、1回のローン当たり最大10万シンガポールドル(約780万円)を補助。インパクト報告に関する外注費用にも活用できる。
銀行に対しては、フレームワーク策定毎に、費用の最大60%を補助するが、上限は12万シンガポールドル(約930万円)。但し、中小企業や個人向けのフレームワーク策定に対しては費用の最大90%、上限18万シンガポールドル(約1,400万円)まで補助する。すでにBNPパリバ、華僑銀行(OCBC銀行)、大華銀行(UOB銀行)が補助対象となるフレームワークを策定したという。
同庁はまた、2017年に設けたグリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンド向けの同様の補助金制度「SBGS」に関し、サステナビリティ・リンク・ボンドも対象とすることも表明した。
【参照ページ】MAS Launches World's First Grant Scheme to Support Green and Sustainability-Linked Loans
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