米カリフォルニア州大気資源局(CARB)は11月17日、電気自動車(EV)もしくはプラグインハイブリッド車(PHV)を購入もしくはリース時に最大で1,500米ドル(約15万7,000円)の補助金を支給する制度「カリフォルニア・クリーン燃料・リワード(CCFR)」と発表した。同制度に事前登録した販売店を対象に11月17日から開始。消費者は、申請や登録等が不要で、販売時に値引きされた額で購入・リースできる。
補助金の原資は、CARBの低炭素燃料基準(LCFS)プログラムに参加している電力会社が拠出。2011年に開始されたLCFSプログラムは、車両技術を改善することで燃料消費による二酸化炭素の排出量を削減し、輸送手段の多様化等を目指している。LCFSは、電力会社等がクリーンエネルギー発電時にカーボンクレジットを発行し、他の企業に販売することができるようにしている。この際の販売益の一部が、LCFS等のプログラム資金に拠出されている。
同州では、ニューサム州知事は9月23日、2035年までに州内で販売される新車をゼロ・エミッション車に限定する州知事令を発表。今回の補助金も、同目標の達成のための一環。低所得者層への次世代自動車の普及拡大を狙う。
【参考】【アメリカ】カリフォルニア州知事、気候変動政策続々。2024年水圧破砕、2035年ガソリン車新車販売を禁止意向(2020年9月26日)
CCFRは、その他の連邦政府、州政府、地方政府の助成制度等の併用可能。
【参照ページ】CARB and California electric utilities partner to offer consumers up to $1,500 off electric cars
【参照ページ】Governor Newsom Announces California Will Phase Out Gasoline-Powered Cars & Drastically Reduce Demand for Fossil Fuel in California’s Fight Against Climate Change
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