家具世界大手スウェーデンのイケアは11月23日、同社レストランでのメニューを植物由来中心に切り替えると発表した。2025年までに主菜の50%を植物由来にし、肉料理の80%を牛肉や豚肉等以外の肉にする。他にも、包装済み食品の80%を植物由来に転換。提供する料理全体の80%を同社食品バランス規範を満たすものにする。
食品バランス規範とは、科学に基づく栄養アセスメント・フレームワークに則り、イケアが独自に策定したもの。同社は、牛肉や豚肉等の肉の摂取量を減らし、果物や野菜を多く摂ることは、健康だけでなく自然環境にも良いと強調。家畜生産による二酸化炭素排出量を25%から30%削減が可能だとした。
また同社は、持続可能な選択肢をより手頃な価格にすることで、消費者の考えや行動変容を促すことができると分析。7カ国2.7万人を対象とした最近の調査では、回答者の4分の3が環境負荷を大幅に削減したいと回答。肉食の多い人でも、味が同じであれば植物由来の代替肉に切り替えても構わないと回答した。
同社は2019年、レストラン、ビストロ、フードマーケットを通じ、消費者6.8億人に食品を提供。今後も従来のミートボール商品はメニューに残しつつ、代替肉メニューの開発への取り組みを続ける。
【参照ページ】IKEA restaurant meals: 50% plant-based by 2025
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