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【国際】モーニングスター、株式とファンド格付でESGを全面考慮。サステイナリティクス活用

 金融情報世界大手米モーニングスターは11月17日、同社が提供する株式、投資信託、運用会社の評価格付情報において、全面的にESGの考慮を開始すると発表した。同社子会社サステイナリティクスのESGデータ「ESG Risk Ratings」を活用する。

 株式格付では、同社のグローバル株式カバレッジの対象1,500社では、12月9日からESG考慮を開始し、2021年を通じて順番に格付をアップデートしていく。具体的には、対象企業の主力事業がESGリスクによって競争力を落とす可能性を測る「Economic Moat Rating」と、将来キャッシュフローの不確実性を測る「Uncertainty Rating」の2つを算出し、株式の総合評価「Morningstar Rating」に反映する。

 また株式格付では、別途、従来のガバナンス評価項目である「Stewardship Rating」を「Morningstar Capital Allocation Rating」に改称。バランスシートの健全性、投資の優秀さ、株式還元の3つの観点での評価もフレームワークを改善する。特にESGの観点は、「投資の優秀さ」項目の中で評価される。

 運用会社格付では、「モーニングスターESGコミットメント・レベル」評価を新設。ファンド戦略単位と運用会社単位の双方で、ESGの考慮度合いを「リーダー」「アドバンス」「ベーシック」「ロー」の4段階で格付する。評価では、投資意思決定だけでなく、エンゲージメント・議決権行使も判断材料となる。第1段階の格付実施では、ファンド戦略107個と運用会社40社が評価対象となり、ファンド戦略では19本が「リーダー」、運用会社では6社が「リーダー」を獲得した。リーダー獲得の6社は、Robeco、Impax Asset Management、カルバート、オーストラリア・エシカル、パルナッソス、スチュワート・インベスターズ。リーダーを獲得したファンドは全てアクティブファンドだったが、パッシブファンドでも「アドバンス」を獲得したところもあった。

 モーニングスターは今後も、運用会社格付の対象ファンドや対象運用会社を増やしていく。2021年からは、モーニングスターの通常の情報プラットフォーム上で、「モーニングスターESGコミットメント・レベル」を閲覧できるようにする。

【参照ページ】Morningstar Formally Integrates ESG into Its Analysis of Stocks, Funds, and Asset Managers

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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