欧州委員会は11月20日、サステナブルファイナンス・アクションプランに基づいて策定した「EUタクソノミー」について、委任法令案を発表。パブリックコメントの募集を開始した。募集締切は12月18日。
EUの委任法令は、行政府である欧州委員会が発令できる立法形態で、日本の「政令」に近い。EUタクソノミーでは、すでに欧州議会とEU理事会での可決を経て7月12日に施行された「EUタクソノミー規則」があるが、同規則は、具体的な基準に関する「テクニカル基準(Technical Criteria)」については欧州委員会が委任法令で定めるよう規定している。
【参考】【EU】欧州委、EUタクソノミー規則諮問機関の委員50人発表。欧州企業他、PRI、UNEP FI、CBI等(2020年10月4日)
【参考】【EU】EUタクソノミー規則、欧州議会を通過し成立。グリーンとトランジションの2種類設定(2020年6月22日)
今回発表された委任法令案には、気候変動緩和と気候変動適応に関し、「グリーン」や「サステナブル」を認められる具体的なテクニカル基準が明記されれている。内容は、欧州委員会のサステナブルファイナンスに関するテクニカル専門家グループ(TEG)が3月にまとめた最終報告書に準じている。
欧州委員会は、パブリックコメントの内容を考慮しつつ、内容を最終化。EU理事会と欧州議会から大きな反対がなければ、2022年1月1日に同委任法令を施行する。
【参照ページ】Daily News 20 / 11 / 2020
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