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【国際】IEA、2025年には再エネが電源の3分の1を占めると予測。半年後までの石油需要も下方修正

 国際エネルギー機関(IEA)は11月10日、「再生可能エネルギー2020」レポートを発表し、2025年までの予測と分析を明らかにした。同レポートによると2020年の再生可能エネルギー設備容量は、アメリカと中国での増加によって前年比4%増の200GWに達し、過去最高を更新する見込み。世界の発電設備容量増加分の約90%を再生可能エネルギーが占める勢い。

 2020年の前半の再生可能エネルギーの新規設備容量は、新型コロナウイルス・パンデミックによりサプライチェーンなどが混乱し、プロジェクトの遅延が発生したものの、IEAの5月の予測から18%もの上方修正となった。

 IEAによると、2025年には、再生可能エネルギーが石炭を抜いて世界最大の電源となり、電力の3分の1に達する。また、今後5年間の再生可能エネルギー電源拡大のうち、入札制度とグリーン電力証書制度の対象となるものが60%を占め、設備導入の推進ドライバーとなる。また、石油会社やガス会社による再エネプロジェクトへの投資額も約10倍に増えるという。

 2021年の再生可能エネルギー発電導入は、すでに前年比10%増と予測されている。特に、米国、欧州、インドが市場を牽引する。中東と中南米でも増加トレンドが継続する。

 IEAは、11月12日には、2020年11月の「石油市場レポート」も発行。新型コロナウイルス感染症が再び流行の兆しを見せていることから、2020年第4四半期の1日当たりの石油需要予測を120万バレル幅、2021年第1四半期では同70万バレル幅、大幅に下方修正した。新型コロナウイルスのワクチン開発で需要が大きく伸びるとは予測していないという。

【参照ページ】Renewables 2020 – Analysis
【参照ページ】Oil Market Report - November 2020 – Analysis

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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