金融インデックス開発世界大手S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは11月16日、Dow Jones Sustainability Induces(DJSI)シリーズの銘柄評価機関の役割を担っているS&Pグローバルとともに、2020年のDJSIシリーズの年間分析結果および採用銘柄入れ替えを発表した。銘柄入れ替えは11月23日から有効となる。
DJSIシリーズは、1999年に誕生して以来、ESGインデックスの老舗として存在感を示してきている。DJSIシリーズは最新のSAMの企業評価「Corporate Sustainability Assessment(CSA)」に基づき、年に1度銘柄入れ替えを行っている。CSAは適宜、評価体系を見直しており、実際毎年アップデートされている。今年の評価体系では、サイバーセキュリティやプライバシー・個人情報保護に関する項目や、包装・容器に関するサーキュラーエコノミーに関する項目等が拡大。金融機関でのサステナブルファイナンスの扱い等にも変更があった。
DJSIシリーズには、先進国・新興国双方対象の「DJSI World」、北米地域対象の「DJSI North America」、欧州地域対象の「DJSI Europe」、アジア太平洋地域対象の「DJSI Asia Pacific」など8種類ある。その中でも最も注目を集めているのは、DJSI World。
DJSI Worldに新たに採用された日本企業は、日清食品ホールディングス、Zホールディングス、中外製薬、小野薬品工業、日本プロロジスリート投資法人、ファーストリテイリング、楽天、NEC、リコー、横河電機の10社。
また、昨年に引き続き採用されたのは、本田技研工業、伊藤忠商事、小松製作所、LIXILグループ、三井物産、ナブテスコ、双日、TOTO、凸版印刷、ニコン、積水化学工業、積水ハウス、大和証券グループ本社、野村ホールディングス、味の素、シスメックス、花王、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、東京海上ホールディングス、三菱ケミカルホールディングス、第一三共、丸井グループ、富士通、野村総合研究所、NTTデータ、コニカミノルタ、オムロン、NTT、ANAホールディングス。日本企業の採用は合計39社で、昨年の33社から6社増えた。一方、昨年採用されていたが今年採用されなかったのは、SOMPOホールディングス、NTTドコモ、大阪ガス、武田薬品工業。
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