国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)は10月14日、飲食店の低炭素型メニューに対する認証制度「クール・フード・ミール」を発表した。パリ協定達成のために、WRIが2030年までに必要と考える基準を満たすメニューに対し、同認証を付与する。
同認証は、各メニューの生産から流通までのサプライチェーン全体を含め1食当たり二酸化炭素排出量を測定。排出量が基準値を下回り、加えて栄養面の条件も満たすと同認証が付与される。付与されたメニューに対しては「クール・フード・ミール」マークを付けることができる。基準値は、現状の1食当たりの二酸化炭素排出量より38%低い水準に設定。米国では朝食は1食当たり3.59kg、昼食と夕食は5.38kgとなっている。
同認証の取得第1号は、米ベーカリー・チェーン大手パネラ・ブレッド。同社のメインディッシュ・メニューの55%が「クール・フード・ミール」認証を取得し、今後同社のオンライン販売のメニュー表に同認証の表示を開始することを表明した。
WRIは、2018年から外食メニューの二酸化炭素排出量を削減するイニシアチブ「Cool Food Pledge」を展開。飲食店だけでなく、ホテル、病院、大学、自治体等にも加盟を呼びかけている。すでに38社・機関が加盟しており、年間で合計9,400万食が二酸化炭素排出量を削減する努力を行っている。同イニシアチブは2030年までに提供食品当たりの二酸化炭素排出量を2015年比25%削減する目標を定めており、加盟機関は2019年時点で3%削減に成功。2030年目標を達成できるペースで進んでいるという。
【参照ページ】RELEASE: New “Cool Food Meals” Badge Hits Restaurant Menus Nationwide, Helping Consumers Act on Climate Change
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