米環境保護庁(EPA)は10月22日、船体の防汚塗料として使用されているイルガロール(シブトリン)の使用を2023年9月30日までに禁止する政策を表明した。生態系リスク評価を実施し、水質や海洋生態系に悪影響を及ぼすリスクがあると判断した。
EPAは、イルガロールの代替物として、すでにジンクピリチオン、トラロピリル、DCOIT等が存在しているとし、代替物への切替を促していく。今回の発表では、連邦殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法(FIFRA)に基づく製品登録を受けているイルガロール製品は、2023年9月30日までに登録を取り消す申請を行うことが義務化される。FIFRA法以外でEPAに登録している製品については、登録取消の申請は任意だが、EPAとしては積極的に取消を促進していくという。
船体の防汚塗料にイルガロールを使用することは、国際海事機関(IMO)も2025年までに禁止するよう提案しており、今回のEPAの措置は、IMOの政策にも沿うものとなった。EPAは、今後、意見を募集した上で、最終決定を下す。
【参照ページ】EPA Administrator Wheeler Announces Proposed Action to Cancel Irgarol Uses
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