IT世界大手独SAPは10月30日、ワクチン供給管理ツール「ワクチン・コラボレーション・ハブ(VCH)」をリリースした。同ツールは、ブロックチェーン技術を活用した製薬企業向けの返品プラットフォーム「SAP Information Collaboration Hub for Life Sciences」上に構築。薬品製造から流通、管理、ワクチン接種後のモニタリングまで、政府や企業のワクチン接種プログラムの推進を支援する。
【参考】【アメリカ】SAP、米国製薬企業向けにブロックチェーン技術を用いた返品処理システム発表(2019年1月25日)
今回のツールにより、製薬企業、物流、卸売、薬局等は、同ツールの活用により、ワクチン提供に関わるステークホルダー間の協働を容易し、有事に適切に対処できるという。
また同社とスイス医薬品大手ロシュは10月29日、コンサルティング英Tenthpinと協働し、臨床試験および医薬品・消費財の次世代型サプライチェーン管理システム(CTSM)の開発のため、医薬品や医療系システムベンダーまで幅広いステークホルダーで構成するコンソーシアムを発足すると発表した。
SAPは、医薬品提供プロセス再考の一環として、「SAP S/4HANA」と同社クラウド上にCTSMを構築。臨床試験の盲検化・ランダム化を行い、臨床試験の需要予測、製造、医薬品包装、ラベリング、および出荷を容易にする。
【参照ページ】Vaccine Collaboration Hub from SAP Improves Supply Chain Efficiency for Government and Life Sciences Organizations
【参照ページ】SAP, Roche and Tenthpin Partner to Create New Standard for Clinical Trial Supplies Operation
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