スペイン開発金融公庫(ICO)と、自動車大手グループPSAのスペイン金融グループ会社PSA Financial Services Spain(PSAファイナンス)は10月22日、新型コロナウイルス・パンデミックで打撃を受ける中小企業を支援する融資プログラムで、欧州投資銀行(EIB)と連携すると発表した。
今回発表のスキームでは、PSAファイナンスが自動車関連業界を中心に中小企業に実施している融資を証券化し、流動化するというもの。PSAファイナンスは、グループPSAのプジョーやシトロエンが1960年代から実施してきた金融サービスが統合した子会社Banque PSA Financeと、サンタンデール銀行のサンタンデール・コンシューマー・ファイナンス(SCF)の折半子会社で、自動車業界に対する融資を実施している。
今回PSAファイナンスの融資債権を証券化し、EIB2.5億ユーロ(約310億円)、ICOが1億ユーロ(約120億円)が購入する。これにより、PSAファイナンスは、融資余力を高め、さらに多くの融資を実行できるようになる。EIBは3月に発表した緊急支援スキームを活用し、今回の施策につながった。
EIBは、融資で中小企業を支えることで、雇用の安定と、長期的な事業投資が実現できるとみている。EIBとICOは、別途スペインでの中小企業融資を加速させており、すでに総額15億ユーロ規模の融資を実行することでも双方合意している。
またEIBと、グループの欧州投資基金(EIF)は10月20日、サンタンデール銀行の融資債権を流動化し、1.98億ユーロ(約240億円)を購入することでも合意している。流動化する債権は、スペインのICT関連の中小企業向けの融資
グループPSAと、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は2019年に、対等合併することで基本合意している。
【参照ページ】Spain: The EIB joins forces with ICO and PSA Finance to support SMEs and mid-caps affected by the COVID-19 crisis
【参照ページ】EIB Group and Santander provide over €900 million to support Spanish SMEs affected by the COVID-19 crisis
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら