小売世界大手米ウォルマート傘下の小売英アズダは10月20日、商品の詰替補充スペースを有するサステナビリティストアを、英リーズ・ミドルトンにトライアル出店すると発表。消費財世界大手英蘭ユニリーバも、サーキュラーエコノミー推進Beauty Kitchenと協働し、補充型の商品を提供することを明らかにした。
ユニリーバは、同社の洗濯洗剤「パーシル」、紅茶「PG Tips」と「Pukka」、シャワージェル「Radox」、クリーナー「Cif」、スキンケア「Simple」、シャンプー「AlbertoBalsam」等を出品。同社では欧州最大となる3種類の補充様式を用意するとした。今回のアクションは、同社の英国・アイルランド法人のキャンペーン「#GetPlasticWise」の一環。
今回採用された補充様式は、「タッチフリー補充」「家庭内補充」「セルフサービス補充」の3種類。タッチフリー充填では、Beauty Kitchen開発の機器により、美容・パーソナルケア用品や液体洗剤等を、再利用可能なアルミニウムやスチール製の容器に充填し販売。容器内に充填された後にラベルが張られ、レジで購入できる。初回利用者にはQRコード付きの容器が提供され、二回目以降の利用時には、同容器の再利用を促進。同社は、QRコードに基づき、購入・利用・再充填の状況を取得し、トレーサビリティを確保する。1店舗で年間ペットボトル3万本の節約に繋がるという。
家庭内補充タイプでは、洗浄商品「Cif(ジフ)」が、家庭内で補充できる新たな濃縮型スプレー式詰替え用品を販売。これにより従来品よりもプラスチック消費量を75%削減できるという。濃縮型で詰替え用パッケージをコンパクトにしたことで、トラック輸送も87%減らせる。今回投入の家庭用補充のCifは、もともと同社が2019年9月に発表していたタイプのもの。
セルフサービス補充では、紅茶ブランドPG TipsとPukkaで、持参した容器に茶葉を詰める方式を採用。容器は店舗で購入できるようにもした。容器に茶葉を詰め込んだ後は、重量に応じてラベルが印刷。レジで購入できる。
一方、消費財世界大手米P&Gは10月23日、主要ヘアケア商品で、アルミニウム製の新容器と、リサイクル可能なプラスチック素材の詰替え用商品パッケージを発表。欧州市場で投入すると表明した。これによりプラスチック使用量を60%削減できる見込み。
今回の新容器の対象となるヘアケアブランドは、「Head & Shoulders」「パンテーン」「ハーバルエッセンス」「Aussie」の4種。同社は、2021年末までにシャンプーとコンディショナーでのバージンプラスチック使用量を50%削減する目標を掲げており、目下順調に進んでいるという。実現するとバージンプラスチック製の容器を年間3億本削減できる。
【参照ページ】Asda Opens New Sustainability Store
【参照ページ】Unilever Launches Its Largest Refill Trial in Europe
【参照ページ】P&G BEAUTY: REUSABLE BOTTLES DEBUT AT REUTERS BUSINESS SUMMIT
【画像】Unilever
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