コーセーは10月27日、2020年11月1日からイオンとイオンスタイルの計33店舗にあるコーセーの化粧品売場で、一部商品のプラスチック容器の回収プログラムを開始すると発表した。回収容器のリサイクルでは、サーキュラーエコノミー推進TerraCycleの日本法人テラサイクルジャパンと協働する。
回収対象となる製品は、同社のスキンケアブランド「雪肌精」の化粧品。同社は、9月から同社のコンセプトストア「Maison KOSÉ」でプラスチック容器を回収するプログラム「SEKKISEI Earth Beauty Program」を展開していたが、今回イオンの売場にも回収場所を拡大した。
回収した容器は、テラサイクルジャパンが運営する回収プログラムを活用し、テラサイクルジャパンからコーセーにポイントが付与される。獲得したポイントは、雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトのパートナー企業である有限会社海の種へ全て寄付。海の種は、獲得した資金をサンゴ育成活動費用に充てるという。リサイクル再生素材を活用したサーキュラーエコノミーとは呼べないが、回収を開始することは大きな一歩と言える。
同社は、9月にも、新シリーズ「雪肌精 クリアウェルネス」の一部商品の詰替用商品の販売を12月1日から開始することも発表している。同社は、2020年4月に発表した「コーセーサステナビリティプラン」の中で、プラスチック容器・包装材料を、2030年までにサステナビリティを配慮した設計を全製品に導入する目標を掲げており、「クリアウェルネス」では、すでに商品の外装の一部に植物由来の「バイオマスプラスチック」を採用している。また、フィルム状の商品外装のティアテープ包装も廃止した。
さらに同社は10月28日、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への最終提言への賛同を表明。気候変動に対するリスク対策に本格的に取り組んでいく意思を示した。
【参照ページ】『雪肌精』のプラスチック容器回収プログラムを全国のイオングループ33店舗に拡大
【参照ページ】「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同
【参照ページ】「雪肌精 クリアウェルネス」からレフィルを発売
【画像】コーセー
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