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【オーストラリア】丸紅とJERA、豪ポート・ケンブラのLNG輸入基地開発の権益を全て売却

 豪富豪アンドリュー・フォレスト氏が保有する豪資源開発大手スクアドロン・エナジーは10月20日、豪ニューサウスウェールズ州ポート・ケンブラで計画している液化天然ガス(LNG)輸入基地建設の開発主体企業「オーストラリア産業エネルギー(AIE)」について、共同出資していた丸紅とJERAから全権益を取得したと発表した。金額は非公表。これによりAIEは、スクアドロン・エナジーの単体事業となった。

 同事業に対し、丸紅は権益の30.1%、JERAは19.9%を保有。同事業は、輸出中心となっていた豪の天然ガス開発に対し、オーストラリア国内向けの供給強化として計画され、アンドルー・フォレスト氏が2018年2月に計画を公表していた。総工費2憶米ドルでLNG輸入ターミナルを建設し年間最大約200万tを輸入。2020年までにニューサウスウェールズ州のガス需要量の最大70%を供給すると言われていた。

 今回、フォレスト氏は、2022年後半までに同ターミナルを完成させる考えを表明。同州は、ビクトリア州のバス海峡にあるガス田からの生産減少に伴い、2024年から天然ガスの供給不足に陥ると言われている。

 JERAは英紙ロイターに対し、他の投資案件に集中するため投資撤退を決めたと伝えている。将来の事業協力については引き続き前向きに考えるという。同事業では、ガス火力発電所の開発・建設に向けた技術支援や設計サービスでGEが受注している。
 
【参照ページ】AIE announces new partnership arrangement

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