アジア開発銀行(ADB)は10月9日、ベトナムのフーイエンTTPジョイント・ストック・カンパニー(フーイエンJSC)に対し、シンジケートローン型のグリーンローンで1億8,600万米ドル(約200億円)を融資すると発表した。グリーンローンの締結はベトナム史上初。資金使途は、フーイエン省ホアホイ村で太陽光発電を257MW建設する。
融資先のフーイエンJSCは、Bグリム・パワーとチュオンタイン・ベトナム・グループ・ジョイント・ストック・カンパニー(TTVN)の合弁会社。Bグリム・パワーは、1993年に創業したタイの民間電力大手で、TTVNは再生可能エネルギー分野への投資会社。同プロジェクトは、ベトナム最大の太陽光発電所建設プロジェクトで、東南アジア全体でも最大級。2020年までに二酸化炭素排出量を年間12.3万t削減できるという。
同融資の構成は、ADBの直接融資が2,790万米ドル、商業銀行のシンジケートBローンが1億4,880万米ドル、アジアインフラパートナーシップ信託基金(LEAP)の融資が930万米ドル。LEAPは、国際協力機構(JICA)が15億米ドルを出資して2016年に設立した民間向けの開発金融機関。シンジケートローンBローンは、気候債券イニシアチブ(CBI)からも気候債券基準(CBS)に適合するCBI認証を取得した。シンジケートローン型のグリーンローンに参加する商業銀行は、バンコク銀行、カシコン銀行、キアットナーキン銀行、中国工商銀行(ICBC)、スタンダードチャータード等。
ADBは、東南アジア向けの再生可能エネルギー案件で、積極的にCBI認証を取得。すでにタイとフィリピンで2件ずつグリーンボンドでCBI認証を取っている。
【参照ページ】ADBとフーイエンJSCは257メガワットの太陽光発電 事業向けにベトナム初の認定グリーン・ローンを締結
【参照ページ】ADB & Phu Yen JSC sign first Certified Green Loan for Viet Nam: $186m Solar project funding announced in Hanoi
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら