小売世界大手米ウォルーマートと、シンガポールEコマース大手フリップカートは10月12日、インドでの生鮮食品卸売プラットフォーム・スタートアップNinjacartに追加出資したと発表した。両社は2019年12月にも出資しており、インドのサプライチェーン構築に向けNinjacartに大きな可能性を見出している。
Ninjacartは2015年創業。農家と小売・飲食事業者を直接結びつける生鮮食品の流通プラットフォームを提供。従来、低所得に苦しんでいたインド農家の所得を大幅に向上させる商流として大きな注目を集めている。同社によると、すでにインドの流通事業者として最大規模にまで成長したという。
Ninjacartには、すでに有力なベンチャーキャピタルやコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)からの出資が集まっており、クアルコム・ベンチャーズ、シンジェンタ、Tiger Global、米ベンチャーキャピタルのアクセル等が株主に名を連ねている。
同社は、新型コロナウイルス・パンデミックで、宅配事業等にも進出。また、食品の安全性把握のために、農家までのトレーサリビリティを100%担保した「FoodPrint」システムを業界で初めて導入する等、新たな事業開発も進めている。特にEコマース大手フリップカートが開始したスーパーマーケット「Supermart」や、ミニスーパー「Flipkart Quick」の事業向けにも、Ninjacartは重要なサプライヤーとして機能しており、今後も成長が見込まれている。
他にも、データサイエンスを駆使し、農家から店舗まで12時間未満で配送できる仕組みを構築したことで、輸送中の温度管理の手間を省ける等、インド初の新たなイノベーションを生み出していることも注目されている。
【参照ページ】Walmart and Flipkart Group make additional investment in Ninjacart
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