米フェイスブックは10月8日、同社が「協調的な不正行為(CIB:coordinated inauthentic behavior)」と呼んでいる行為への対処状況の最新結果を公表し、その中でトランプ大統領や共和党への支持コメントをつけるために大量の偽アカウントが発覚したとして、フェイスブック・アカウント200個、フェイスブック・ページ55個、インスタグラム・アカウント76個を削除処分にしたと発表した。
フェイスブックは、3年前からCIBに関する処分内容を公表しており、2020年前半からは公表を定期的に実施している。今回の処分結果は、9月と10月第1週までに実施された内容。今回の公表分では、既発表のものも含め9月に検知された6つのCIB、10月前半に検知された4つのCIBについて公表している。トランプ大統領に関するものは、そのうちの一つ。
トランプ大統領に関するCIBでは、偽アカウントを大量に作成し、ワシントン・ポスト、フォックス・ニュース、MSNBC、CNN、ニューヨーク・タイムズのページにコメント投稿を実施。内容の多くは、トランプ大統領及び共和党への賛意、バイデン大統領候補及び民主党への批判、新型コロナウイルス感染症、米国とケニアでのスポーツハンティングに関するもの。一連の偽アカウントは、2018年に米国中間選挙の際に活動を開始し、その後、休眠。そして2020年6月から再び活動を再開していたという。SNS広告でも973,000米ドル(約1億円)を投じていた。
今回の検知されたCIBでは、米マーケティング会社Rally Forgeが、Turning Point USAとInclusive Conservation Groupのために活動していたことを突き止め、Rally Forgeのフェイスブック・アカウントも禁止処分となった。
その他、今回フェイスブックがCIBレポートで発表したのは、10月検知分では他に、ミャンマー、アゼルバイジャン、ナイジェリアの案件。9月検知分は、ロシアで4件、中国1件、フィリピン1件の合計6件。各々の詳細内容はレポートに記載されている。
【参照ページ】Removing Coordinated Inauthentic Behavior
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