米食品大手アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は10月5日、日本のバイオベンチャーであるスパイバーが発行した第三者割当増資を引き受け、59億円を出資したと発表した。ADMは2019年12月にも出資しており今回大規模な追加出資となった。
今回の増資を受け、ADMは、スパイバーが開発した構造タンパク質素材「Brewed Protein」の米国での量産を支援するため、植物由来グルコースを原料とするBrewed Protein発酵生産のオペレーションを担当するとともに、プラントエンジニアリング等でもノウハウをスパイバーに提供する。生産された素材は、スパイバーの加工拠点に運ばれたのち、繊維や樹脂、フィルムなどに加工され、アパレル素材や自動車部品等に活用される予定。
ADMとスパイバーは、2019年12月の業務資本提携から、米国内にあるADMの生産設備で実証試験を実施。その結果を踏まえて、今回の量産体制の構築での提携に至った。
スパイバーは2007年創業。2018年にはクールジャパン機構から30億円の資金の出資を受け、5月には豊島も出資。2019年12月には、スパイバーの初の最終製品となるアウトドアジャケット「ムーン・パーカ」をゴールドウインと共同開発。同社の独自素材「クモノス(QMONOS)」が採用された。
【参照ページ】ADM and Spiber to Partner on Production of Innovative Biobased Polymers
【参照ページ】Spiberと米国穀物メジャーADM、構造タンパク質素材「ブリュード・プロテイン™️」の米国での量産に関する提携のお知らせ
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