英ボリス・ジョンソン首相は10月6日、英国を風力発電の分野で世界トップを目指す新たな計画を発表した。特に洋上風力発電に焦点を当て、今後港湾インフラに対し1.6億ポンド(約220億円)投資していく政策を披露した。
英国では現在すでに洋上風力発電で電力需要の10%を賄っている風力発電大国。しかしそれでも拡大の余地は大きいと考えており、2030年までに洋上風力発電をさらに拡大することで、2,000人の建設雇用創出効果、2030年までにはサプライチェーン全体での直接及び間接的な雇用創出で6万人分の雇用効果があると試算した。
ジョンソン首相が今回打ち出した計画は、洋上風力発電の設備容量を現在の10GWから2030年までに30GWという目標値を、さらに40GWにまで引き上げ、全家庭での必要電力に相当する洋上風力発電を建設。さらに2030年までに浮体式洋上風力発電も1GWの建設を目指す。浮体式洋上風力発電の世界ポテンシャルは、着床式洋上風力発電の15倍と言われており、同分野を世界的にリードする考え。また、英政府の再生可能エネルギー普及制度である「差額決済契約(CfD)」においても、2021年後半からのオークションでは、再生可能エネルギーの設備容量を2倍に増やすための制度設計を行う。
ジョンソン政権は現在、包括的なグリーン産業革命計画をまとめており、今年後半に全体像を発表する予定。今回発表の洋上風力発電推進計画は、その一翼を担うものとなる。
【参照ページ】New plans to make UK world leader in green energy
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