飲料世界大手蘭ハイネケンは10月1日、スペインの全ビール醸造所での消費電力が100%再生可能エネルギーに切り替わると発表した。今回、スペイン電力大手イベルドローラと電力購入契約(PPA)を締結し、消費電力が100%再生可能エネルギーに転換することとなった。全醸造所が再生可能エネルギー電力だけで稼働するのはスペインではハイネケンが初。
同社は、ESG戦略「Brewing a Better World」を掲げ、「人々の尊重」「地域社会への積極的な貢献」「環境保護」の3つが注力分野となっている。特に気候変動を気今世紀最重要の環境問題と位置づけ、二酸化炭素排出量削減プログラム「Drop the C」等を展開している。
今回のPPAで、両社はスペインのフェルバに、100ヘクタール規模のハイネケンスペイン専用の太陽光発電所を新設。発電される電力は全量ハイネケンがスペインに持つオフィスと4つの工場に供給される。4工場では、ビールブランド「クルスカンポ」「アムステル」「ハイネケン」等を生産している。
ハイネケンは今回、電力だけでなく、ガスについても再生可能エネルギーに転換する計画の明らかにした。2023年までに既存のガスボイラーの燃料をバイオガスに切り替える。
同社は現在、世界中で風力発電、太陽光発電、バイオマス発電、バイオガスの分野で、再生可能エネルギー導入プロジェクト29個を推進中。オーストラリアのゲス工場とシュラトミング工場もすでにカーボンニュートラルを達成。インドネシア、ナイジェリア、メキシコにある工場でも再生可能エネルギーへの転換が進められている。
【参照ページ】HEINEKEN Spain unveils newest ingredient to brew with 100% green electricity
【画像】ハイネケン
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