アパレル大手独アディダスは9月29日、同社初のサステナビリティボンドを5億ユーロ(約620億円)発行した。年限8年。利率0.00%。同社の信用格付は、S&PでA+、ムーディーズでA2だが、8年債でのゼロクーポンが成立した。サステナビリティ・ストラクチャリング・エージェントはJPモルガン。共同主幹事は他に、BNPパリバとコメルツ銀行。セカンドオピニオンはサステイナリティクス(Sustainalytics)。発行社債は、ルクセンブルク証券取引所に上場した。
今回発行のサステナビリティボンドの資金使途は、原材料での再生素材や持続可能な素材の調達、再生可能エネルギーや省エネへの投資、社会的支援が必要なコミュニティへの支援等。サステナビリティボンド・フレームワークを定め、それに対しセカンドオピニオンを取得する形で資金使途を規定した。
同社によると、注文は発行額の5倍も集まり、非常に人気が集まった。同社は9月初旬にも、年限4年の通常社債を5億ユーロ、年限15年の通常社債を5億ユーロを発行していたが、その際も4年債では利率が0.00%。一方15年債は0.625%だった。
アディダスは、今回の社債発行により、新型コロナウイルス・パンデミックの影響を受け、ドイツ復興金融公庫(KfW)がアレンジしたシンジケートのコミットメントラインを26億ユーロから21億ユーロに減らすと表明した。
【参照ページ】ADIDAS SUCCESSFULLY PLACES ITS FIRST SUSTAINABILITY BOND
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