ワシントンDCにある米連邦地方裁判所は9月27日、大統領令に基づき、米国内でのTikTokのダウンロード及びアップデート等を禁止する商務省命令に対し、予備的差止命令を発した。同商務省命令は9月27日から発動される予定だったが、裁判所から差止命令が発令したことで、同日23:59の発動直前で大統領令としての効力が停止されることとなった。
【参考】【アメリカ】商務省、WeChatとTikTokのアプリ配信・更新を9月20日から禁止。WeChatでの送金も(2020年9月20日)
今回の訴訟は、TikTokの親会社である中国ByteDance(字節躍動)が原告。原告は法廷の中で、同商務省命令は、TikTokの売上を毀損するだけでなく、レピュテーションやブランドイメージを大きく損なうと主張していた。
但し、同裁判所は、商務省が11月12日から禁止するとしているホスティング・サービス、コンテンツ配信サービス等に対しもなされた予備的差止命令要求に対しては、現時点では時期尚早とし棄却した。
今回の決定に対し、商務省は、差止命令に従うとしながらも、大統領令と商務省命令の合法性を力強く主張するとの声明を出した。
同様に商務省命令が発生されたWeChatに対しては、カリフォルニア州にある連邦地方裁判所が9月19日に予備的差止命令を発している。
【参考】【アメリカ】連邦地裁、WeChatダウンロード禁止の大統領令に予備的差止命令。ユーザーが提訴(2020年9月21日)
【参照ページ】Commerce Department Statement on U.S. District Court Ruling on TikTok Preliminary Injunction
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