国連グローバル・コンパクト(UNGC)は9月22日、第75回国連総会の場で、国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成を加速せるための事業推進ガイドを発行した。ガイド作成を担うイニシアチブ推進では、アクセンチュアとSAPがサポーターに選ばれ、3Mが「パトロン・スポンサー」として活動資金を拠出している。
同ガイドは、UNGC議長を務めるアントニオ・グテーレス国連事務総長が、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会「ダボス会議」で提唱してUNGCが発足した企業が中核事業の中に国連持続可能な開発目標(SDGs)を統合していくための新たなイニシアチブ「SDG Ambition」がまとめたもの。
同イニシアチブの目標としては、40ヵ国以上で1,000社以上が参画することを目指しており、現在は、米国、英国、ドイツ、オランダ、スイス、スペイン、ポルトガル、スウェーデン、フィンランド、クロアチア、ウクライナ、ロシア、ベラルーシ、インド、バングラデシュ、タイ、マレーシア、インドネシア、レバノン、アラブ首長国連邦(UAE)、モロッコ、南アフリカ、メキシコ、ブラジル、ジョージアの25カ国のUNGCの地域支部「グローバル・コンパクト・ネットワーク」が参加。日本のグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)は未参加。
【参考】【国際】国連グローバル・コンパクト、「SDG実行フレームワーク」提示。SDG Ambitionに参加呼びかけ(2020年1月28日)
SDG Ambitionは1月にレポート「SDG Ambition – Scaling Business Impact for the Decade of Action」を発表しており、その中で「SDG実行フレームワーク」を提示。今回の発表のガイドは同フレームワークを活用した具体的な指標設定を解説したもので、高い野心的な目標を設定するためのガイド「Ambition Guide」と、目標を達成するための事業改革を実行するためのガイド「Integration Guide」の2つのドキュメントで構成されている。
Ambtion Guideでは、企業にとっての優先度の高いSDGsの9つの目標に付き、10個のテーマを設定。また別紙として10個のテーマに焦点を当て、目標設定と事業改革を詳述した「SDG Ambition Benchmark Reference Sheets」も発表し、パブリックコメントの募集も開始した。
【参照ページ】UN Global Compact in partnership with Accenture and SAP, and with 3M as Patron Sponsor, launch SDG Ambition Guidance to accelerate business action to achieve the SDGs
【ガイド】SDG Ambition – Scaling Business Impact for the Decade of Action
【ガイド】Ambition Guide: Setting Goals for the Decade of Action
【ガイド】Integration Guide: Designing Business Systems for the SDGs
【ガイド】SDG Ambition Benchmark Reference Sheets (for consultation)
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