IT世界大手米アマゾンのファッション小売部門であるアマゾン・ファッションは9月15日、ラグジュアリーブランド向けの新たなオンラインストア「ラグジュアリー・ストアーズ」の立ち上げを発表した。アメリカの人気ブランド「Oscar de la Renta」の2020年秋/冬コレクションが最初の対象商品となる。他ブランドも今後、新規出店、投入していく予定。
同サイトは招待制で、プライム会員の中で特定の条件を満たした人のみに専用のアプリが提供される。同アプリでは、新コレクションの先行販売や、商品を360度全方位から見られる新テクノロジー「View in 360」による閲覧機能が使える等のメリットを受けられる。まず米国からアプリ提供を開始した。
また、ブランド側にとっても既存のアマゾンストアのように定められたフォーマットでの表現から解放され、自由なウェブサイト表現が可能となる。加えて「ストア・イン・ストア」の発想で独自のメッセージを打ち出したり、在庫管理や価格決定ができるメリットもある。
同社によると、オンラインショッピングは年々スマートフォンでの購入が増えており、昨年はアマゾン単体で10憶個の商品がスマートフォン経由で購入されたという。新サービスは既にまず米国プライム会員から提供開始している。
一方、同社は同日、社会の格差是正のための新たな教育プログラムを展開することも発表した。以前から全米で展開していたコンピューターサイエンス教育プログラム「アマゾン・フューチャー・エンジニア」の対象を、約2000校から5000校以上にまで拡大し、毎年55万人以上の学生にプログラムを提供することを表明した。今後需要が大きく高まるコンピューターサイエンスのスキル獲得を支援する。
【参照ページ】Amazon Announces New Shopping Experience, “Luxury Stores”
【参照ページ】Amazon to Provide Computer Science Education for More Than 550,000 K-12 Students Annually Across More Than 5,000 Schools Nationwide Amid COVID-19 Pandemic
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