マルタ環境・気候変動・計画省は9月14日、空きペットボトルの回収・払戻制度の導入を決定したと発表した。政府は今後14ヵ月で、回収・払戻機を全国に350台配置すると同時に、事業者には回収・リサイクルが義務付けられる。アーロン・ファルギア環境・気候変動・計画相は、同制度の導入でペットボトル廃棄物のリサイクル率を85%にまで引き上げる考え。
地中海の島国のマルタでは、海洋プラスチック問題を抱えており、プラスチック廃棄物の削減の検討を開始。空きペットボトルの回収・返金制度(BCRS)の導入に際しては、2019年12月に欧州委員会からも承認を得ていた。
マルタ政府は今後、1,500万ユーロ(約18億円)をかけ、ペットボトル廃棄物の分別等を行うリサイクル中間処理工場を建設する。新工場では約60人の雇用も創出できる見込み。
アーロン・ファルギア環境・気候変動・計画相は、自身のツイッターでプラスチック包装・容器の経済価値は、年間95%が失われており、ペットボトルの回収・払戻制度は、環境と経済双方に便益をもたらすと意義を強調した。また新型コロナウイルス・パンデミックにより、同制度の重要性は増したとも伝えた。
同プロジェクトは、欧州委員会の支援を受け実施。規制の複雑化や新型コロナウイルス・パンデミックに伴う遅延が生じていたという。
【参照ページ】PRESS RELEASE BY THE MINISTRY FOR THE ENVIRONMENT, CLIMATE CHANGE AND PLANNING Final agreement will allow Malta to have a beverage container refund scheme in place
【画像】マルタ政府
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