国連グローバル・コンパクト(UNGC)の「SDGsのためのCFOタスクフォース」は9月21日、企業財務のためのSDGs投資原則「統合SDG投資・ファイナンスに関するCFO原則」を発行した。第75回国連総会のサイドイベントで正式発表する。
【参考】【国際】UNGC、SDGsのためのCFOタスクフォース発足。16社が創設メンバー。日本からも1社(2019年12月20日)
CFOタスクフォースは2019年12月に発足。現在は23社のCFOの他、4社のCFO以外のメンバーと、専門家グループのメンバーとして7社が参加している。CFOが参加している企業は、ユニリーバ、ダノン、BASF、ブラスケム、テスコ、ピレリ、ソシエテ・ジェネラル、RWE、スナム、ベライゾン、フォード、eni、エネル、米州開発銀行(IDB)。CFO以外のメンバーが参加している企業は、ピムコ等。また専門家グループには、イベルドローラ、シノペック(中国石油化工)、国家開発銀行、ムーディーズ等に加え、日本のSOMPOアセットマネジメントが参加している。
今回発表した原則は、全部で4条で構成。各条では、「SDGインパクトのためのセオリー・オブ・チェンジと測定」「SDGs戦略と投資と統合」「コーポレートSDGファイナンスの統合」「SDGコミュニケーションと報告の統合」の4つのテーマについて、具体的に実施すべき内容を定めた。内容の策定では、国連グローバル・コンパクト(UNGC)の10原則に基づくとともに、国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け企業の投資を加速させるために必要な要素が検討された。
CFOタスクフォースは、今回の原則の策定を受け、投資家、企業、銀行、政府、他のステークホルダーに対し、SDGsに達成に向けたファイナンスを拡大するための連携を提唱した。同タスクフォースは今後、同原則を普及させていくためのガイダンスやケーススタディについても今後発表していく予定。
【参照ページ】United Nations Global Compact CFO Taskforce launches Principles for Integrated SDG Investments and Finance to focus private sector investment on sustainable development
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