IT世界大手米アマゾンは、全米とカナダで14万人をフルタイムのポジションで新規採用すると発表した。英国でも7,000人を新規採用する。
同社は9月9日、全米で本社スタッフ及びテック・ハブで合計33,000人をフルタイム職で採用すると発表。さらに9月14日、全米とカナダで、フルフィルメントセンターでの増員のために、フルタイムとパートタイムを合わせて10万人を採用し、新規雇用者には1,000米ドルの一時金も支払うと発表した。カナダでもフルフィルメントセンターを2ヶ所に2021年にオープンする予定で、合計で10ヶ所となる。米国ではフルフィルメントセンターを約70ヶ所に開設している。
同社は9月16日に「2020年キャリア・デー」を開催し、全米での一斉採用オンライン・イベントを実施。同社の1,000人のリクルーターを動員し、2万件のカウンセリング・セッションも無料で提供した。また採用セミナーも多数開催し、同社への応募が目的でない求職者向けにも、お役立ちコンテンツを多数配信した。
アマゾンの従業員数は世界全体で87.5万人。そのうち60万人が米国での従業員で、勤務場所は、2ヶ所にある本社、テック・ハブ18ヶ所、フルフィルメントセンター150ヶ所以上、Amazon GoやAmazon Books店舗20ヶ所以上。
米調査会社Morning Consultによると、米国では新型コロナウイルス・パンデミックの影響もあり、53%の人が求職活動をしており、特に医療関係やテクノロジー分野等の成長産業への転職を希望している人が多い。また36%の人は将来スキルを現在の業務では習得できないという不安も抱えており、27%は現在の自身のスキルは5年後には強みではなくなり、また約半数の人は、スキルアップのための機会を提供してくれる企業に進んで転職したいという意向も示しているという。スキルアップでは、特にテクノロジー関係の需要が高い。
同社は2019年にも同様にキャリア・デーを開催し、その際は、17,000人の人が全米6ヶ所の会場に来訪し、合計20万人件以上の応募があった。
同社は9月3日、英国での7,000人のフルタイム新規採用も発表した。同社はすでに2020年に3,000人を採用しており、2020年の採用人数は1万人となり、同社の英国での従業員数は40,000人まで増加する。勤務場所は、英国支社、秋にオープンするフルフィルメントセンター2ヶ所。本社では、エンジニア、人事、IT、ファイナンス、新卒等でも多数採用する。既存のフルフィルメントセンターでは、新型コロナウイルス・パンデミックでの一時雇用を大量採用していたが、今回フルタイム社員に転換する制度も用意した。さらに今回、一時採用を2万人以上追加募集することも表明した。若年雇用対策のための見習い採用ポジションも700人分用意した。
日本では、アマゾンジャパンは8月24日、久喜、府中、坂戸、上尾の4ヶ所に新たにフルフィルメントセンターをオープンすると発表。採用人数は発表していないが、多数の雇用が生まれると見られる。久喜のフルフィルメントセンターは8月26日にすでにオープンしており、残りの3つは10月にオープンする。
【参照ページ】Amazon Announces Career Day 2020: 33,000 Corporate and Tech Jobs Open Across the U.S., plus 20,000 Free Career Coaching Sessions Available for Attendees
【参照ページ】Creating More Job Opportunities: Amazon Hiring 100,000 New Full- and Part-Time Employees Across the U.S. and Canada
【参照ページ】Amazon Announces Plans to Create More Than 2,500 Full-Time Jobs in the Greater Toronto and Hamilton Area
【参照ページ】Amazon to Create 10,000 New Permanent Jobs Across the UK in 2020
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