英投資コンサルティング会社12社は9月7日、「投資コンサルタント・サステナビリティ・ワーキンググループ」を発足した。投資業界におけるESG投資慣行の改善・定着を目指す。投資コミュニティおいて、機関投資家に比べ、投資コンサルタントでのESG投資の理解の不足が欧州では以前から課題として指摘されていた。
今回のワーキンググループに参加したのは、マーサー、ウイリス・タワーズワトソン、エーオン、ケンブリッジ・アソシエイツ、バーネット・ワディンガム、カルダーノ、ハイマンズ・ロバートソンMJハドソン・アレンブリッジ、レディントン、ISIO、LCP、SEI。
同グループでは、サステナビリティの中でも、特に気候変動に関するシステミックな課題に取り組む。またグループ運営にあたり、6つのコミットメントを設定した。
- アセットオーナー、運用会社、規制当局を含む幅広いステークホルダーとのエンゲージメント
- チェックリスト型の取り組みではなく、真にサステナブルな投資パフォーマンスの追求
- 既存の業界団体やイニシアチブとの連携と協力
- 投資イニシアチブの意義あるエンゲージメントを個別に行うには規模が小さすぎる投資家顧客への支援
- ベストプラクティスをまとめた指導原則の策定
- 規制当局やステークホルダーにとって投資コンサルタント業界を代表する組織になる
今後同グループは、報告、アセットオーナー、運用会社、スチュワードシップ、規制、イノベーション・新商品・インパクト投資の6つの分野で作業を進める。既存のイニシアチブ等からのインプットを積極的に進め、効率的に効果的なアクションを模索する。
投資コンサルタントは、小規模な運用会社に対するカギを握る存在。ESG投資が遅れていると言われる小規模な機関投資家向けのESG投資の推進の動きが期待されている。
【参照ページ】UK investment consultants form joint working group on sustainability
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