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【インド】オリックス、インド再エネ大手グリーンコに20%超出資。再エネ市場拡大に着目

 オリックスは9月11日、インド再生可能エネルギー開発大手グリーンコ・エナジー・ホールディングス(GEH)との間で、マイナー出資に関する基本合意書を締結したと発表した。オリックスの出資額は約9.8億米ドル(約1,040億円)で、発行済株式の20%超を取得予定。年内に本契約および株式取得手続きの完了を目指す。

 GEHは2004年、創業者2名によりモーリシャス籍の法人として設立。2013年にはシンガポール政府投資公社(GIC)から、2016年にはアブダビ投資庁(ADIA)からの出資を獲得した。現在の資本構成は、GIC65.8%、ADIA16.5%。GEHは、インド国営機関や州電力公社等と、平均20年超の長期売電契約(PPA)を締結している。

 今回の出資スキームでは、オリックスがインドで運営する風力発電事業をGEHに統合。対価として、創業者グループより新株を引き受ける。GEH傘下のグリーンコ・グループは、インドの再生可能エネルギー開発最大手2社のうちの1つ。同国内の太陽光発電、風力発電、水力発電等の設備容量は合計4.4GW。買収手続き中の水力発電事業および開発中のプロジェクトを加えると、設備容量は8GW以上となる。

 インド政府は2022年までの再生可能エネルギー導入の設備容量目標を175GWに設定しており、2020年時点の導入量は113GWに着地予定。ブルームバーグNEF(BNEF)の予測では、2030年の設備容量は389GWとされ、今後の市場拡大が期待される。

 オリックスは2016年、インドのインフラ開発・投資インフラストラクチャー・リーシング&ファイナンシャル・サービシズ(IL&FS)の風力発電事業子会社に49%出資。2019年には、同社株式100%を取得した。同社はインドの再生可能エネルギー発電市場は、火力発電等の比べてもコスト優位性があると分析。今回のGEHへのマイナー出資で、さらに再生可能エネルギー事業への注力姿勢を強める。

 また地熱発電の分野でも、オリックスは2017年、米地熱発電大手オーマットの株式21.5%を購入し、大株主となっている。

【参照ページ】インドの大手再生可能エネルギー事業者 Greenko Energyへの出資に関する基本合意について

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