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【イギリス】マクドナルド、飲料カップの回収・再利用スキーム開始。業界世界初。Loopと協働

 ファーストフード世界大手米マクドナルドは9月9日、サーキュラーエコノミーモデル推進Loopと協働で、英国の一部店舗で再利用型のホット飲料容器を2021年から導入すると発表した。同様のアクションは業界で世界初。テイクアウト用カップでも、再度英国店舗にカップを持ち込めば、Loopが清浄し再びマクドナルドで再利用する。

 マクドナルドは現在、100ヶ国以上で合計37,000店舗を運営。毎日6,900万人が利用している。その上で、包装・容器の環境負荷を下げるため、2025年までに全ての包装・容器を、再利用可能、リサイクル可能もしくは認証を取得した素材に切り替えることを目標としている。石油由来の使い捨てプラスチック容器を減らすことで、気候変動対策や海洋プラスチック対策につなげる。

 今回の飲料カップの再利用化もその一環。再利用できるカップはLoopが開発し、耐久性があるため何回も使える。消費者は、再利用可能カップを選択でき、その場でデポジットを支払う。そして、飲み終わった後にプログラムに参加している店舗に持ち込むとデポジットが返金させる。その後、Loopが改修して洗浄し、再びマクドナルドの店舗で飲料カップとして活用する。

 Loopは、今回のスキーム開発に際し、新型コロナウイルス・パンデミックでも製品の消毒も意識。マクドナルドが設定した衛生基準をクリアしたことで、今回マクドナルドとの協働が決まった。洗浄では、環境サービス大手エコラボとパートナーシップを締結し、使い捨て品等同等の衛生品質を実現した。

 マクドナルドのほとんど英国店舗では、コールドとホットの紙製の飲料カップを、リサイクルセンターに送り、プラスチックのコーティング層を取り除いて紙としてリサイクルを実現している。さらに紙コップ回収の英イニシアチブ「UK Paper Cup Coalition」にも参加し、Valpakが運営している紙コップ最終スキームの運営に協働している。

 マクドナルドは今後、世界中の店舗の飲料容器でサーキュラーエコノミー化を追求していく。すでにドイツでは「Recup」制度を開発しており、米国では新たな素材を開発するためのプログラム「NextGen Cup Challenge」にも参加している。

【参考】【イギリス】テスコとLoop、製品容器の回収・詰替再販Eコマース開始。ダノン、コカ・コーラ等参画(2020年7月20日)

【参照ページ】McDonald’s Announces Industry-First Partnership with Zero-Waste Platform Loop to Pilot Reusable Packaging

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