国際的なオープンソース・プロジェクト・コンソーシアムのリナックス財団は9月1日、投資家、銀行、保険会社、企業、政府、NGO、教育機関が、AIを活用したオープンソース分析とオープンデータにより気候変動リスクと機会に対処できるようにすることを目的とした新イニシアチブ「LF Climate Finance Foundation(LFCF)」を設立する計画を発表した。すでに大手企業が多数参画を表明している。
LFCFは、気候変動に関連するリスクと機会を把握するためのデータと分析ツールを用意するプロジェクト。主に金融機関を対象としている。同分野では、ESG評価機関世界大手、NGO、機関投資家23社・団体が、気候変動が投資運用パフォーマンスに与える影響を算出する数値モデル開発での共同プロジェクト「OS-Climate」を発足。LFCFは、OS-Climateでのモデル開発を基に、オープンソースのデータ分析ツールを構築していく。
【参考】【国際】IT大手、ESG評価機関、NGO、投資家、気候変動の投資モデル開発で協働。OS-Climate発足(2020年5月1日)
CLCFには、世界自然保護基金(WWF)、SASB、Ceresが発足企画チームに参加しており、アリアンツ、S&Pグローバル、アマゾン、マイクロソフトが設立メンバーとしての参画を表明している。また科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)も、OS-ClimateとOrtec Financeが開発したオープンツール「Finance Tool」のベータ版をリリースしており、CLCFと密接に活動していく可能性が高い。
【参照ページ】New LF Climate Finance Foundation to Host Open Source Initiative to Address Climate Risk and Opportunity in Financial Sector
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