米再生プラスチック開発ループ・インダストリーズは9月3日、米化学大手インビスタ及びケムテックス・グローバルの2社と提携し、プラスチック廃棄物のケミカルリサイクル事業をグローバル展開すると発表した。
今回の提携の内容は、プラスチック廃棄物をポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエステルにケミカルリサイクルする一連のフローを行うプラント「Infinite Loop」を建設するというもの。
リサイクルフローでは、まずループ・インダストリーズが持つポリマーをモノマーに解重合する技術を活用し、プラスチック廃棄物をモノエチレングリコール(MEG)とテレフタル酸ジメチル(DMT)に還元。その後、インビスタ及びインビスタの知財管理会社インビスタ・パフォーマンス・テクノロジーズ(IPT)から重合技術のライセンス提供を受けているケムテックス・グローバルが、MEGとDMTから再びポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエステルを製造する。
Infinite Loopモデルで生産するプラスチックは、バージンプラスチックより環境負荷が小さく、6.3万tの製造能力を有する同製造施設では、二酸化炭素排出量13.6万tの削減が可能。また、化石燃料から製造されたバージンPET比で、気温上昇への影響を60%削減できるという。
今回の提携によりケミカルリサイクルの量産体制が整ったことで、ケミカルリサイクル市場の拡大に期待が集まっている。
【参照ページ】LOOP INDUSTRIES COMPLETES ITS INFINITE LOOP™ ENHANCED RECYCLING TECHNOLOGY PACKAGE, READY FOR GLOBAL EXPANSION
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