ヤフーは9月3日、コンプレックス部分を露骨に表現した広告の掲載を拒否する運用を開始した。同社は、以前からコンプレックス部分を露骨に表現した広告出稿を禁止する基準を設けていたが、今回出稿を拒否する姿勢をあらためて強調した。
コンプレックス部分を露骨に表現した広告とは、「体毛が濃いため異性にもてなかったが、除毛製品を使用することでもてるようになった」「ふくよかな体型であることによって、周囲の人から一緒に歩くことを避けられた体験からダイエット商品を利用したところ、そのようなことがなくなった」「薄毛であることだけで、他人の目が気になり自信を持てなかったが、育毛製品を利用することによって自信を持てるようになった」というような外見のコンプレックスを利用し、製品やサービスの販売を促進する広告表現のこと。
ヤフーの広告掲載基準では「人間の局部を強調したもの、コンプレックス部分を露骨に表現した」広告の禁止を明確に定めている。今回その理由についてあらためて「人はそれぞれ多様な特徴を持っており、身体的な特徴もその一つです。その特徴は多様性であり、正しく理解することが大切です。一部の身体的特徴をコンプレックスであるとして表現することは、差別意識を温存、助長するものであり、決して許さるべきものではないと考えています」と述べた。
コンプレックス広告については、NHKが9月2日に「その広告、行きすぎていませんか」と問題を提起。秋田県の大学に通う大学生が始めたコンプレックス広告禁止のネット署名活動に3万を超える署名が集まったことを報じていた。署名活動では、YouTube広告が専ら問題しており、NHKの取材に対し、Youtubeを運営するグーグルは、同社の広告掲載ポリシーに違反している広告が表示されていたことを認め、「この度は、ポリシーに違反している広告が表示されていたため、迅速に対応し、新しい削除のシステムを導入しました。すでに過去数週間に数千の広告を削除しています。今後もシステムを強化し、不適切な広告を削除する取り組みを進めてまいります」と回答したという。
【参照ページ】コンプレックスに関する表現の広告審査について
【参照ページ】その広告 行き過ぎていませんか?
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