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【日本】OIE、日本の豚熱「清浄国」地域を停止。豚コレラ・ワクチン接種で。輸出に悪影響

 国際獣疫事務局(OIE)は9月2日、日本に与えていた家畜伝染病「豚熱(CSF)」の感染が確認されていない国を示す「清浄国」の地位を一時停止する措置を決定した。2018年に豚コレラが発生した際に、感染拡大が止まらず、農林水産省は2019年10月、豚へのワクチン接種を判断。これにより、「清浄国」の地位を喪失するとの判断が下された。

【参考】【日本】農水省、豚コレラ防疫指針を改定。都道府県知事判断での予防的ワクチン接種を許容。同省が地域指定(2019年10月16日)

 2018年に岐阜県から発生した豚コレラは、愛知県、埼玉県、長野県等の10都府県に拡大した後、3月に沖縄県で発生したを最後に現在は落ち着いてきている。16.6万頭の豚が殺処分された。但し、宿主となる野生イノシシでの感染はまだ続いており、発生が確認されたのは17都府県にものぼる。

 OIEの「清浄国」認定が喪失されると、海外でのイメージが悪くなり、日本産の豚の海外輸出に悪影響が出ると見られている。豚コレラでの初期対応では、「清浄国」地位の喪失による悪影響を考慮し、農林水産省は当初はワクチン接種をギリギリまで避ける構えだったと言われている。しかし感染拡大で殺処分増加が懸念される事態となり、ワクチン接種を求める声が強まった。農林水産省は、最終的には、ワクチン接種に踏み切る判断を下していた。

 日本は、豚へのワクチン接種を1996年にやめ、その11年間を経て、ようやく「清浄国」に認定された。今回の一時停止からの復帰にも、かなりの年数がかかるとみられている。

 現在の「清浄国」は、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、ポルトガル、オーストリア、チェコ、スイス、ポーランド、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル南部、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、チリ、カザフスタン等。一時停止国は、日本とルーマニア。

【参照ページ】Map of CSF official status

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