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【北米】インターナショナル・ペーパー、環境NGOと協働で最新型森林マネジメントを導入

 紙パルプ世界大手米インターナショナル・ペーパーは8月18日、国際環境NGOのザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)と協働実施している森林マネジメント改善プログラムを米国の中央アパラチア地域とメキシコでも展開すると発表した。持続可能な林業を実現していく。

 両者のプロジェクトは、持続可能な林業、炭素固定、生物多様性の3つの観点から適切な森林マネジメントが実施されている森林面積の拡大を目的としている。特に、特定の地域だけでなく普遍的に活用できる手法を模索し、手法のスケーラビリティを重視している。第1弾のプロジェクトは、インドネシアとガボンで展開。森林での炭素固定量の拡大と気候変動緩和につながる森林の再生で成功を収め、今回の第2弾は北米を舞台に選んだ。

 特に第1弾のプロジェクトでは、気候変動緩和のためのインパクト削減型ロギング(材木切り出し)の手法(RIL-C)を導入。TNC等の科学調査によると、RIL-C型の森林マネジメントにより、米国で排出される二酸化炭素の5分の1を吸収できる可能性を秘めているという。これは過去に試算されていた数値よりも30%多い。

 また同プロジェクトでは、ロギングの前と後での森林の音を分析する生物音響調査も実施。こちらでも生物多様性を保護しつつ、林業を営むことができるという調査結果が得られた。

 森林マネジメントの分野では、森林管理協議会(FSC)が運営するFSC認証が存在しているが、TNCはRIL-Cと生物音響調査の手法も併用することで、より効果的な森林マネジメントができると判断し、米国の中央アパラチア地域とメキシコの第2弾でも同様の手法を展開する。

 インターナショナル・ペーパーは、2030年までの経営ビジョン「Vision 2030」の中で、サーキュラーエコノミー型のビジネスモデルの構築も標榜しており、製品品素材を100%再利用可能、リサイクル可能、堆肥化可能なものにしていくことも宣言している。
 
【参照ページ】International Paper and The Nature Conservancy Expand Work to Scale Natural Climate Solutions in North America

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