インドの中央銀行であるインド準備銀行は8月25日、2020年度のアニュアルレポートを発行。その中で、気候変動によるインド国内での気温上昇により、農業収量が低下してきていることへの危惧を明らかにした。インドでも中央銀行が気候変動による経済影響を懸念するまでになっている。
同レポートでは、気候変動による影響として、降雨量パターン、サイクロンの頻度、豪雨・洪水による農地被害等のデータを紹介。異常豪雨の日数が増える一方で、年間の降雨量はむしろ低下し、旱魃被害が出てきている。気温影響では、1901年から2000までの100年間でわずか0.5℃の上昇だったのに対し、1997年から2019年までで1.8℃も上昇した。
同時に、気温と作物収量に関する相関分析も実施。気温上昇により、小麦、コメ、豆類、油糧種子の収量が低下することを示した。相関係数は必ずしも強くはないが、インド準備銀行は、温暖化により農家の所得の低下が引き起こされていると警鐘を鳴らした。
【参照ページ】Annual Report 2019-2020
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